身体の不調や人生の不運を治したいと思ったら、「早く治したい」という思いを捨てるところから始めなければなりません。それが治すための最短の道です。
不調・不運を「早く治したい」という思いが快復を遅らせる
不調・不運を改善するために様々に取り組まれている方の中で、
改善の成果がでない、あるいは遅いという方には共通する特徴があります。
それは、「早く治したい」という思いが強いということです。
もちろん、「治したい」という意志を強く持つことは大切なことです。
しかし、「早く治したい」という思いを持つことによる弊害というのもあります。
「早く治したい」という気持ちの2つの弊害
早く治したいという思いには大きく分けて2つの弊害があります。
①早く治りたいという焦りが目の前の取り組みを疎かにさせる
一つは、早く治りたいという思いのせいで、目の前の取り組みが疎かになるということです。
原因が根深くて、長い間悩んでいる問題であればあるほど、それを快復させるのにも時間がかかります。早く治したいほど辛いことであればあるほど、時間をかけて努力していかなければなりません。
「早く治りたい」という気持ちが強すぎると、快復のための取り組みが疎かになり、一つのことに打ち込めず、また、気持ちも、「こんなことをしていて治るのだろうか」という半信半疑の疑いの気持ちで取り組むことになり、せっかくの努力も成果が半減します。
実際、何年も悩んできた人のほうが、
「一刻も早く治したいんです」
と焦っている方が多いです。
実は、その焦りこそが問題を何年も解決させなかった原因の一つです。
②焦る気持ち自体が問題(苦しみ)を大きくさせる
もう一つは、焦る気持ち自体が問題を大きくしてしまうということです。
例えば、長年の頭痛で悩んでいるという方を例にします。
その方は「この頭痛が原因で人生がなにも上手くいかない」
と言っていました。
しかし、そもそもその方は、頭痛自体が問題なのではなく、
物事に対するイライラが頭痛を生み出していました。
これは、火が消えないと言いながら水と間違えて油をかけているようなものです。
※寝よう寝ようと思うと余計に寝れない状態も同じです。
この考え方ができれば問題は解決に向かう!
もし、一刻も早く今の問題を解決したいのだとしたら、
まずは、今ある全てのものに心から感謝することです。
痛みや不調は敵ではありません。
不運はあなたを貶めるためにやってきているわけではありません。
まずはあらゆる感覚を好きになることです。
すぐには感情的に受け入れられなくても構いません。
まずは、快も不快もすべては自分自身を守り、成長させるための心身の働きであると頭で知ってください。
不快、嫌悪、怒り、劣等感、そういった全ての感覚を敵とせず好きになることです。
自分自身と敵対する人はいつまでも苦しみから逃れることはできません。
なぜなら、あなた自身が苦しみの元凶だからです。
原因不明の痛みや不調、不運は、
あなた自身があなたと向き合わないために生じる心の泣き声です。
不思議なものなのですが、
治そう治そうという思いが静まり、
痛みや不調、不運と向き合った時、
それは快復へ向かっていきます。
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