僕の、少し年の離れた友人には二人の対照的な女性がいる。
ただ、その二人のうちどちらも、独身で、仕事は長続きせず、会うたびに仕事探しをしているんだ。
だけど、一方は簡単に仕事が決まり、一方はいつになっても全然決まらない。しかも、すぐに決まる方の女性はなぜか、「なんでそんな大企業に入れた?」というようなところを見つけてくるのに、なかなか決まらない方の女性は、雇ってくれることだけが条件のような、恵まれない労働環境の場所しか決まらない。
この2人の違いってさ、実はものすごく簡単で、「笑顔」の違いなんだよ。
仕事がすぐに決まる方の友人は、今思い返してみても、いつもニコニコしてて、とっても明るい感じがする。僕の記憶の中の彼女のイメージもそうなのだから、実際にいつあってみても、ずっとニコニコしているんだ。
だけどもう一方の友人は、いつも心に心配を抱えているのが外から見ても分かるくらい、表情が重たいんだよね。だけど、決して不愛想というわけじゃないんだよ。あやめの回りにも普通にいるくらいには感じの良い女性なんだ。だけど、笑顔が少ない。
彼女の姿を今こうしてここに思い浮かべてみても、笑っている顔よりも、無表情な顔が思い浮かぶもんね。
でさ、僕は思ったわけですよ。
ああそうか、人生を切り開くのって「笑顔」だな。って。
だってさ、一説によれば人間の悩みってほぼ人間関係らしいでしょ。
つまり簡単に言えば、人から好かれる方が人生はより上手くいくってことだね。
年齢を重ねてくると、どんな人であっても能力が落ちてくるでしょ。そうすると、人を雇う側の会社の人も、若くて能力が高い人を雇った方がよっぽどいいわけだ。能力面を比較するとね。
だけど、笑顔がある人柄というのは、それも一つのスキルになるんだよね。
そして、これはいくつになっても失われない、最高のスキルなんだ。
二人の女性の明暗を分けているのは、「笑顔」というスキルの違いなんだよね。
笑顔は人生を切り開く最高の武器になるから、そのことは覚えておくといいよ。
え?彼女たちにそのことを教えてあげたかって?
いいや、僕が伝えたことは一つだけだよ。
「やめ癖直せ」ってね。
今日の一言
笑顔の君には誰もがまた会いたくなる。そんな君がもし、笑顔を失った時は、その顔を心配して助けてくれる人が出てくるものだよ。
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